Exclusive Interview: Kenta Hino and His Journey to “Rise” | At the Table

独占インタビュー:日野健太と「Rise」への道のり/At the Table

「文字通りRise——太陽が高く昇って輝き、暖かく照らすように——僕もそんな存在になれるように、想いを込めて作りました」

音楽の美しさは聞こえてくる音だけではなく、その音をかたどる物語にもある。歌詞の一言、一つの音、曲の一楽章…それら全ての裏に自己発見や挑戦、そして静かなる決意の行程が潜んでいる。

そして時折ふとアーティストが現れ、その旅路を我々が深く共感できる物へと変換し、言語や距離すら超越していく。

日野健太はそんなアーティストの一人である。

鮮やかでソウルフルな声色とジャズとR&Bに根付いた感受性で知られている日野は長年日本中のリスナー達を虜にしてきた。だが2025年になり、最新シングル「Rise」のリリースに伴い、彼は声のみに頼る事なく表現の幅を最大限に活かしたパフォーマーとして新しい脚光を浴びる事になる。

ダンス、動き、視覚、感情——「Rise」は単なる楽曲ではなく、変身する事の宣誓である。

長年のファンにとってはこのリリースは啓示であり、新規リスナーにとっては招待状である。どちらにせよ、これは歌い手から物語の紡ぎ手へ、声から未来像へ、と進化する日野のアーティスト性の変貌の合図として取れる。

「At the Table」は様々な切り口から色々なアーティストやグルーブメンバーにスポットを当て紹介していくDumpling Boxの連載である。それはアーティストだけの場合もあり、ファンを巻き込む時もある。この連載を通し、アーティストの性格・作品・影響などを深く掘り下げ、さながらアーティストと一緒にテーブルを囲んでいるかのような親密な没入型の体験を読者に提供することが目標である。

今回は日野健太と東京のクラブシーンから始まり、timelesz project -AUDITION-を経て、驚きと約束を両方感じ取れるシングルをリリースした現在まで、ずっと進化し続ける彼の歩みを振り返る。

暖かさ、謙虚さ、そして静かな力のきらめきを携えた日野健太が貴方をこのテーブルへと誘います。さあ、彼と一緒に駆け上がろう。

海外の読者の皆さんに向けて、自己紹介とご自身のチャームポイントを教えてください。

Dumpling Box を読んでる海外の皆様、初めまして、元気ですか?
僕の名前は日野健太と申します。日本でJazz.R&Bのシンガーとして活動しておりました。現在は色々な経験を経て、popsも歌うソウルシンガーとして活動しております。
言語や年齢、性別なども関係ない、一人一人の心を振るわせるパフォーマーになりたいと思って日々を生きてます。
僕のチャームポイントは…
外見的にはクールとチャーミングの両立、そして低音ボイス!です!
内見的なところはPositivity ←この言葉が大好きです。

まずは「Rise」のリリース、おめでとうございます!この楽曲に込めたインスピレーションや、どのように生まれたのかを教えてください。

ありがとうございます!
この曲「Rise」は今までクラブシンガーとして生きてきた自分の実力や歌への自信を肯定する曲。そして、昨年参加したオーディション(タイプロ)を経て、自分の表現への更なる可能性を信じ、より高く大きなステージへ向かって突き進む挑戦の象徴として作りました。
文字通りRise——太陽が高く昇って輝き、暖かく照らすように——僕もそんな存在になれるように、想いを込めて作りました。


彼は単純に名声を追い求めているのではなく、共鳴を追い求めているのである。彼が歌う全ての音や彼が足を踏み入れる全てのステージには明確に心を揺さぶる意図がある。

実際に彼のライブに足を運ぼうが画面越しに見ていようが、パフォーマンスを通して彼が魅せる明快な感情は言語やジャンルを超越していく。

「Rise」で脚光を浴びる彼の覚悟は声だけでなく、動き、視覚、そして自己表現をより深く追い求めた新しい形の感触へと変化していく。

信じ合えるチームが側にいる状態でも、この曲のリリースを現実にする旅路には多くの苦難が待ち受けていた。

長年声だけで自己表現をしてきた人間として、その方程式にダンスを取り入れる事は全く新しい試みであった。だが日野にとって不安はどんな時もその裏に潜む可能性の兆候でしか無かったのだ。

ハードルを下げるのではなく、自分の中での期待度を上げ、それに真っ向勝負を挑む——自分だけでなく、一緒にコラボしてくれる者達へのリスペクトを込めた行動である。

この曲の制作過程について、レコーディングやMV撮影で印象的だったことがあれば教えてください。

この曲は完全自己プロデュースです。レーベルの働きなどなく、自分で作りたい曲調を、自分の言いたいことを、そのまま表現しました。
力になってくれたメンバーは昔からの作曲仲間やカメラマン、そして昨年のオーディションで出会った仲間がダンスの振り付けをしてもらいました。
スピード感を持って発表できたのも僕のことを今まで助けてくれたメンバーで制作できたからこそだなと深く思います。

「Rise」を制作する上で、特に苦労したことや挑戦したことはありますか?

特にダンス。これは僕はオーディションで過ごした数ヶ月ほどしかやってなく、もちろんそれまでも全くの素人でした。なんとか努力とリズム感でダンスはできていたものの、体の動かし方や基礎的なものはまだまだ全然で、ダンスを仕上げるのがやはり苦労しました。
それでも仲間のダンサーに作ってもらうのでレベルは下げたくない。すごく大変だったけど、やり切れたのでまだまだ上手くなれる!と思ってます。

ダンスやビジュアル面でも新しい挑戦が多く見られましたが、特にこだわったポイントを教えてください。

ダンス、これは本当にたくさんの方にオーディションで褒めていただき、これから先、この経験と可能性は無駄にしたくないと思ったのでダンスブレイクのパートを作りました。すごくこだわったポイントです。我ながらかっこよくできてると思います。(もちろんプロのダンサーの方がみるとまだまだかもしれませんが…)
ビジュアルに関しては、清潔感、そして色気も出せるようにしました。メイクや衣装は周りの仲間たちのサポートもあって「こう見せた方がもっとよくなるよ」と教えてもらいました。


日野はパフォーマンスに新しい美学やリズム感を取り入れつつも、大事にしている真髄の「アーティストとリスナーの繋がり」からはあまり離れていない。歌う事を話している彼の口調には裏表がなく、パフォーマンスの描写には謙虚さがうかがえる。彼にとって最も力強い瞬間である感情が切先となり誰かに届いた瞬間。それは言葉がなく、生々しく、リアルな瞬間である。

その深い感情には由来がある。言葉でそれを表現できるよりも遥かに昔から日野は母親のカーステレオから流れてくるR&Bからソウルとは何かを吸収していたのである。彼の心を鼓舞する人の発見は音楽の趣味というよりかはどんな歌手に成りたいのかを悟ったスピリチュアルな目覚めの瞬間に似ていたと言う。その影響は今でも彼が歌う全てのフレーズに居残り続けている。

ご自身を一言で表すとしたら、どんな言葉になりますか?

太陽かな?(笑)そうなりたいという願望もありますが。
僕は関わった人たちに「色気がある」と言われたり、「少年のようだね」と言われたり、また「落ち着く」と言われたり、「元気になれる」と言われたり…いろんな側面があるのかなと。
太陽もその存在は、日中は暖かくて気持ちがいいし、夕方になって見える景色はどこか色っぽくみえたり落ち着く感覚、朝方に見える景色はどこか神秘的だったり清々しい気持ちになる。
どうですか?”太陽“かっこいいですよね(笑)

歌声について、「こういう風に聴いてほしい」と思うポイントがあれば教えてください。

僕は力強い声質で歌うのが大好きですが、何より「心から歌を届けたい!」と強く思っています。感情を乗せる。それは僕の人生も乗せてるし聴いている人の人生にもどこか重なってくれたらいいなとどの曲でも思ってます。
歌詞の意味とかもちろんありますが、聴いてくれた人それぞれの心が感じたものが正解です。なので優しく繊細に歌う部分や迫力がある部分、その表現を心で聴いてほしいです。

ソウルやR&Bをベースにされていますが、このスタイルを選んだきっかけは何ですか?

昔からR&Bを母親が好きで、車の中なんかで無意識に聴いてたからかな。あとは色々な音楽のジャンルが大好きで、純粋に「こんな曲僕も自由自在に歌えるようになりたい!」と思ったのがR&Bのジャンルでした。
そして、Sam Cookeというシンガーの曲を聴いて心に響いたんです。「こんな人に、心から謳歌するシンガーになりたい」と思ったからです。
今でも僕のソウルの師匠です。歌を伝えるという原点にいる神様です。


先を見据えた日野の夢は野望と感謝の両方に基づいている。音楽を携えて世界中を旅し、パフォーマンスだけでなく、人々と出会い、繋がり、成長したいのだと彼は語る。それがジャズバラードであれ、ダンス色が強いポップスであれ、彼は全てのパフォーマンスにおいて観客が共鳴できる何かを与えたいと願っている。そして「Rise」がその意思を示すというのならば、彼の次の一歩も同様に大胆で、心から暖かく、周りを明るく照らす事だろう。

将来の夢や目標について教えてください!

将来の夢は世界に通用する偉大なシンガー、パフォーマーになることです。世界中を歌や僕の表現で旅をしたいです。人生は一度きりなのでたくさんの人に出会いたい。
目標はJazzやR&Bも歌えて、POPSやファンキーなダンスナンバーも踊れるエンターテイナーです。今年の目標はダンスを使ったパフォーマンスをステージで皆様に生で届けれるように仕上げます。

最後に、海外の読者や世界中のファンへメッセージをお願いします。

僕は偶然がきっかけで、歌の道に進み、挑戦を繰り返して現在に至ります。その中で見せられたものは偶然などないということ、全てが何かの縁で繋がっていると感じています。
まだまだ新しい僕の挑戦は始まったばかりです。これから多くの方に出会っていきます。日本に住んでないファンの方。必ず会いに行きます。会いに行ける存在になります。それまではSNSでの配信などでも歌っていますし、リリースも続けていきますのでどうか楽しみに待っていて下さい。
そして、ふとこの記事を見た方へ。この偶然をもう一歩先に進めてみて下さい。僕は偶然は新たな始まりだと感じます。

貴方はどうですか?よかったら楽曲を聴いてみてください。貴方にも会いに行きたいです。

ありがとうございました!!!


日野健太の物語は未知の世界へと踏み込み、弱みすら取り入れ、ひとつひとつの挑戦を成長のきっかけへと変換していく静かな勇気の物語である。紫煙に包まれたジャズクラブやアイドルのオーディションに使われたダンススタジオの鏡を含め、彼の道のりは特定のジャンルや設計図に囚われてなく、直感や反発力、そして感情を通して繋がりたいという揺るぎない欲求で形どられている。

「Rise」は単なる楽曲ではない。それは日野のボーカリストとしてだけではなく、人々の魂を揺さぶることができる音楽の制作が目標のパフォーマー、クリエイター、そしてストーリーテラーとして進化した証である。

彼の深くソウルフルな歌声はアーティスト性を支え続けている。だが今や彼が紡ぐ物語には動き、呼吸し、変化の要素そのものを熟考する新たなる一面が追加された。そしてこの進化においても、彼は我々に共に熟考し、立ち上がり、前へと進んでいくための招待状を出しているのである。

言葉、音、そして太陽のような心を通じ、日野健太はアーティストである事は完璧を追い求める事だけではなく、常に成長できる広い心を持ち、自分の中のリズムに強さを見出し、見慣れない場所でもいつも光輝く事なのだと思い出させる。

なぜなら、結果的に彼は音楽だけを創り上げているのではなく、世界を築き上げているのである。そして、その世界は全ての者が音楽を聞き、感じ、魂を揺さぶられる事を歓迎しているのである。


日野健太

写真素材 © Kenta Hino. 許可を得て使用しています。

英語インタビュー翻訳:Sabina / 校正・編集:Orel
日本語翻訳:@baratie

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